海外取引のはじめかたと知っておくべきリスク管理
輸入申告及び許可など、独特のプロセスが存在する
過去2回にわたり、海上及び航空手段による輸出の流れについて見てきた。
今回は、輸入の流れについて見ていこう。
海上輸送
1. 本船到着後、コンテナ積み下ろし
本船の到着は、事前にフォワーダーなどからArrival Noticeがある。
2. コンテナの移動とデバンニング
コンテナは、CY(コンテナヤード)からCFS(保税倉庫)へ移動される。
その後、各荷主の貨物ごとに仕分けされる。
3. 輸入申告及び許可
輸入申告については、フォワーダーが代行してくれる。問題がなければ、輸入許可が下りる。税関検査となると余計に日数がかかる。
4. 配達
トラックに積み込まれ、貨物は届け先に配送される。
上記は混載貨物の場合の流れである。
コンテナ扱い貨物の場合、CFSにてデバンニングのプロセスがなく、その分、必要日数も1日程度短縮される。
航空輸送
1. 到着
航空機到着後、貨物は空港の保税地域に搬入される。
2. 積み下ろし
貨物はULDから積みおろされ、個数や梱包状態などの確認をされる。
3. 輸入申告及び許可
輸入申告については、フォワーダーが代行してくれる。
問題がなければ、輸入許可が下りる。税関検査となると余計に時間がかかる。
4. 積み込み、配達
輸入許可が降りると、貨物は保税地域からトラックドックへ移動され、トラックに積み込まれて、届け先に配送される。
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